放牧豚とは? 肉質の特徴とは?

放牧豚とは?

放牧豚(ほうぼくぶた・ほうぼくとん)とは、 自由に放し飼いされている豚のことを指します。 放牧豚の先進国はイギリスです。イギリスの40%は屋外で肥育されています。(2017年時点 https://lin.alic.go.jp/alic/month/domefore/2017/aug/wrepo02.htm)

日本では通常、養豚は舎飼い(屋内で飼育)が一般的です。

昨今、アニマルウェルフェア(家畜福祉)の観点などから日本でも普及し始め、放牧豚を生産する”放牧養豚”も増えてきました。

米農家が水田を利用したもの、休耕地を利用したもの、山を切り開いたものなど様々な土地で放牧豚を生産しています。

 

方波見牧場の放牧とは?

生後約150日までは舎飼いで、最後の約60日は400 坪ほどの放牧場で基本兄弟ごとに肥育。3~6 頭が豚舎と放牧場を自由に行き来しています。

生後まもない間に舎飼いするのは幼いうちは免疫力が弱く、土中の雑菌や寄生虫に負けてしまうからです。

健やかにストレスなく育って欲しいという願いから、放牧する期間はやまの華豚のそれぞれ性格や健康状態を見ながら調整しています。

 

放牧と舎飼いの違い

舎飼いは限られた広さの豚房で飼料を食べては寝て、食べての繰り返し。

運動はほどんと出来ず豚はストレスがたまり、攻撃性が増します。

放牧は自由に遊びまわり土からのミネラル等を吸収しながら、ストレスも無くゆっくりと育ちます。

また、日光を浴びることにより皮膚の中でビタミンDとセロトニンが作られると言われています。

ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促進し健康な骨づくりに欠かせない脂溶性ビタミンの1つです。

免疫機能を上げる働きもあると言われています。

セロトニンは増えることで、ストレスの緩和作用があります。別名「幸せホルモン」ともいわれています。

 

放牧豚と舎飼い豚の肉質の違いについて

舎飼いの場合は柔らかく、脂肪が豊かな豚肉が出来やすいと考えます。

放牧豚は脂肪が少なくなり、赤肉と脂肪のバランスのとれた肉質になります。

骨もしっかりしています。

 

放牧豚の特長を生かした料理

1, 走り回って育ったウデとモモ肉を使った料理

ウデ肉(前脚)とモモ肉(後脚)は放牧場で走り回っているからこそ、香りと旨味が凝縮しています。 ウデモモは挽肉にされることが一般的ですが、舎飼いと放牧豚で味の違いがより明確に分かると思います。

 

ウデモモ肉の挽肉を使ったハンバーグ

 

 

2, 骨付き肉の煮込み

日光を浴びて育った放牧豚は骨がしっかりして、骨の旨味もその醍醐味です。 骨がついたスペアリブや、骨付きスネ肉などの煮込み料理はおすすめです。

デュロック豚スペアリブ塩煮

 

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